往復書簡③ 小1生活 親の負担は実際どんなもの?
プラットフォームデザインlab/原田愛・松本ゆい
目次
企画説明
4月から小学校に入学した子どもを持つふたりで、 これから月に一度、小1の生活の変化についてやり取りをしていきます。
同じ「小1の親」でも、感じていることや困っていることは少しずつ違います。 その違いや重なりを、そのまま言葉にしてみることで、 誰かのヒントや、少しほっとするきっかけになればと思っています。
今回は、「小1生活、実際に親の負担などんなもの?」というテーマで、 それぞれの現在地を手紙で共有します。
愛さんへ
こんにちは。8月イベント「こえのば」の企画がどんどん進んでいきますね。初めての対面イベント、本当に楽しみです。私たちらしいイベントにしたいな、と気合いもひとしおです。頑張りましょうー!
さて、この往復書簡、私の中で楽しみのひとつになりつつあります。日々の生活の中で「これは!」と思うとすぐに「次の往復書簡のネタにしよう」という思考に繋がるようになりました。
で、今回は小学校生活における親の負担についてお話しできたらと思います。
具体的に上げると…
永遠に増える小学校教材の名前つけ
宿題の丸つけ・間違った問題の解説(毎日)
絵の具のパレットは自宅で洗う
体力テストの結果は親が入力
iPadの自宅管理と充電
工作グッズの用意
などなど。あ、あと夏休みに向けて学校に朝顔の鉢植えを取りに行くのも親ですね…。
ひとつひとつの作業量は大したことじゃないかもしれないけど、「気にしなきゃいけないこと」の量が保育園よりも格段に多いと感じます。
例えばiPadの充電なんてコードをさせばいいだけの事だけど、もしこれを忘れてしまったら、授業で使えず完全にアウトだから絶対に気をつけなきゃいけない。
絵の具のパレットも放置したらガビガビに固まって大変なことになるし。
そういったことはさすがに1年生はまだ気付けないことが多く、どうしても親が気にする必要があります。
教材が多い分、管理作業が多い、というところが地味にストレスに感じます。
因みに工作グッズの用意ですが、ケチャップの空き容器とか、プリンカップとか、蓋が別れている空き箱とか、持ち込み日よりも前から準備しないといけないものが多いですし、秋にはどんぐりと松ぼっくりも持っていかないといけないらしく(しかもどんぐりは家で煮沸消毒してくる)、なんか…、やること多いな…とぐったりします。
公立と私立で親の負担度合いは変わるのかな、と思ったのですが、先日他の公立小学校のママと話した際「え!うちはそんなに色々やらないよ!」と言われたので、公立私立ではなく、学校によって全然違うんだと気づきました。
愛さんはいかがでしょうか?親の負担について、感じることはありますか?
−−−−−−
ゆいさんへ
こんにちは!
8月のイベント「こえのば」、少しずつ形になってきましたね。ようやくチラシも完成して、ほっとしています。今回はチラシを担当していたので、「どんな方が来てくださるかな」「親子でどんなふうに過ごしてもらえたら楽しいかな」と、参加する方の姿を想像しながら作っていました。
初めての対面イベントなので少し緊張もしていますが、それ以上に楽しみです。
さて、お手紙を読んでいて、「学校によってこんなに違うんだ!」と驚きました。
我が家は、ゆいさんが挙げていたような負担は、今のところ比較的少ない学校なのかもしれません。工作の材料も学校で用意してくださることが多いですし、ピアニカもまだ始まっていません。絵の具のパレットも学校で洗っているようなのですが、「本当にちゃんと洗えているのかな……?」と、別の意味で少し気になっています(笑)。
学校側がいろいろ工夫してくださっているんだな、と感じることが多いです。
名前付けは、入学準備の頃ほど気にならなくなりました。
それでも、「これは大変だったね」と今でも話題になるのが計算カードです。3月の準備期間に夫が担当してくれたのですが、30〜40枚のカードを一枚ずつ切り離して、さらに全部に名前のシールを貼る作業を、足し算・引き算・掛け算・割り算と何セットも。どちらかというと細かい作業が得意な夫も、「これは大仕事だ……」と言いながら黙々と作業していたのを思い出します。
それ以外は、布用(タグ用)シールとプラスチック用の名前シールをあらかじめ作っておいたので、だいぶ助けられています。靴下やゴムには伸びるシールを貼る作戦です。もしまだ使っていなかったら、おすすめです!(もう活用されていたらごめんなさい。)
とはいえ、小学校に入ってから親として気を配ることは、むしろ増えたように感じています。朝早い登校時間に合わせた生活リズムや、仕事との両立、学校での様子が見えにくいことなど、「物を用意すること」とは別に、保育園の頃より気にかける場面がずいぶん増えました。
小学校に入ってから私が一番大きく感じているのは、「学校で何が起きているのかが、意外と見えないこと」かもしれません。娘に聞いても、「わかんない」「忘れちゃった」が多くて……。連絡帳は、自分で宿題などを書いて先生に確認印をもらうルールなのですが、確認印がないまま持ち帰ってきたり、連絡帳そのものを学校に忘れてきたり(笑)。
音読カードも、本来は1枚終わってから次へ進むはずなのに、気づけば2枚目、3枚目、4枚目がランドセルから次々と出てきて、「これは先生の指示なのかな?」「それとも本人が忘れちゃったのかな?」と判断に迷うことがよくあります。
保育園の頃は先生が細かく共有してくださっていたので、その違いに最初は戸惑いました。でも最近は、小学校は「自分で管理してみる」「困ったらそこから学ぶ」という経験も含めて教育なんだろうな、と少し思うようになりました。
保育園は、働く保護者が安心して預けられるようにという仕組みで動いている部分が大きい。一方で小学校は、学校と家庭が両輪になって子どもを育てていく、という考え方なのかもしれません。親の負担が増えたというより、「親も一緒に伴走する時間」が増えた、と考えると少し見え方が変わる気もしています。
そして、今は夏休みを前に少し戦々恐々としています。
基本は近所の学童に通う予定ですが、毎日それだけでは飽きてしまいそうなので、保育園や学校のお友達と約束して、児童センターやじゃぶじゃぶ池へ遊びに行く日も作れたらいいなと画策中です。「こえのば」にも娘を連れて行く予定です。
長いようで、きっとあっという間の初めての夏休み。親子ともども、無事に乗り切れるといいですね。
ゆいさんのおうちでは、夏休みはどんな過ごし方を考えていらっしゃいますか?

