親子観劇 うまくいかなかったレポ
プラットフォームデザインlab 松本ゆい
コラム

親子観劇 うまくいかなかったレポ

プラットフォームデザインlab 松本ゆい

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自分が演劇が好きで仕事にしていたので、子どもにも観劇の機会をどんどん作って、いろいろ感じてほしいし、日常には無い楽しさを知ってほしい、と思うのですが、子どもとの観劇は結構ハードルが高いのが現実です。

まず遠いと行けない。バスに乗って、電車に乗って、2歳のちょろ助と7歳を連れて新宿駅や渋谷駅池袋駅などの構内を歩くことを想像するだけで心が挫けます。駅から遠い劇場も厳しいです。

風邪などひかないよう体調に気をつけ、当日を迎え、観劇の時間に合わせて朝から全てのやるべきことを逆算して計画立てて、それでようやく出発することができます。でも結局今回のようにうまくいかないことも多々あり…。

挙句に「別に行きたくない」と言い出す子どもに対して「もう予約しちゃったから!絶対行くよ!」と、一体誰の為の観劇なんだ、とトホホに思うこともしばしば。

私は以前こちらのコラムで観劇レポを書いていますが、

さらっと書いていますが、実はこれは最近の観劇の中でもかなり良かった例で、この時は本当に嬉しかったことを覚えています。

また、以前稲毛礼子さんが書いてくださったコラムにも親子観劇のままならさが書かれており、あまりにも共感しすぎて「あはは」と笑いながらちょっと泣きそうになりました。

座談会でも親子観劇の大変さについて触れていますね。

じゃあ無理に行かなければいいのですが。だけど…

初めて見る人形劇を、立ち尽くしたままじっと見つめていた娘の表情や、観劇後に自宅でパンフレットを見ながら「おならの話しをしてたよ!」と楽しそうに話す息子や、劇中歌を家でめちゃくちゃに歌ってはしゃぐ二人の姿を見ると、大変なことよりも、数少ないこの嬉しい瞬間を親子で共有できることの幸せの方を、大きく感じるのです。

そして母は、「だよね!やっぱり楽しいよね!また観に行こうね!」と懲りずに思うのでした。

もともと私の物語好きは、映画好きな父と小説好きな母からきていると思います。

休日になると近所のレンタルビデオ屋に父と子どもと出掛け、面白そうなVHSをジャケ借りしたことや、金曜ロードショーや日曜洋画劇場の日は特別に23時まで起きていて良いことなど、父の趣味に付き合うことが子ども心にとても楽しかったことを覚えています。

母方の実家に帰る日は、昔母が通っていた実家近所の古本屋で漫画や小説を買うことが好きでした。

親が子どもにしてあげられることってなんだろうと考える時、いつも父と母の趣味のことを思い出します。そして今、「E.T.」や「ゴーストバスターズ」など、あの頃私が家族と夢中で観ていた映画を、今長男と一緒に笑ったり驚いたりしながら観ていることが、もうもう最高じゃん、と思えるのです。

親子観劇の話しに戻りますが、子どもと何かをしようとする時はいつも「子どものために」と思いがちですが、もっと自由に、「私の楽しい」の為に子どもに付き合ってもらっても良いかな、と思う今日この頃なのでした。

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