バランスの取り方
音響家 岡田 悠
コラム

バランスの取り方

音響家 岡田 悠

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2022年に衝撃的な出会いを経て結婚し、子供を授かりました。

子供が出来て思うことは、この仕事と子育てのバランスをとることの難しさ。
子供がいると、日々の生活という舞台の主演が自分ではなくなり、助演になります。

今までは自分の生活も自分の仕事もしたいようにしてきましたが、
まず子供のために何をしたらいいか、どうしたら家庭がスムーズに回るかを考えるようになりました

芝居というのは一旦劇場に入ると9時~22時が当たり前。
土日も関係ない。
稽古は時と場合によるけれど、商業なら13時~20時、小劇場だと夜に稽古があったりします。

音響の仕事は、稽古にもべったり付いていないといけません。

私にとって演劇とは、生活のほぼすべてを捧げないと完成に近づけないものでした。

でも、なるべく子育てがしたい。

ただ仕事を入れないとそもそもお金が稼げない。

でもそうすると、妻にずっとワンオペを強いることになるし、なにより子供が一番かわいい瞬間を見逃してしまいます。

そもそも絶妙なバランスはどこにあるのか、

音響プランナーとオペを別にする。や、2人交代制にする?なども考えました。
プランナーとオペを別にするのはよくある手法ですが、

結局初日が明けるまではフル勤務のタイミングが多いです。

2人交代制なども話されており、一部の劇団が採用していますが、まだまだ浸透していません。
お金の問題もありますし、対象となる人たちのレベルがそもそも一定でないと難しいからです。

採用されている団体は都内有数の劇団会社で、そういう大企業だから出来る、という側面もあります。

結局どれも長い年月が必要です。
なにより子育て中の演劇関係者以外の人々の理解が広まらないと、進展しません。

ひとまずやはり大事なのは報連相。
私はと言うと、5分~15分程度の遅刻が劇的に増えてしまいました。

子供の保育園登園の行き渋り、出勤時のぐずり等でどうしても予定通り行きません。

また、急な発熱や嘔吐などで、病院に連れて行ったり。
それを私が貰っちゃったり…

ですので、現場からの依頼時や一緒にやっている人たちに、その都度しっかり連絡を密にしています。でも、それでもどう思われているかは不安です。

演劇という仕事の難しさを感じています。

ずっと、どうするのが一番良いのか、考えています。

答えがいつ出るのかはわかりません。

妻も、スタッフの現状を知って、演劇人が使える託児所のようなモノを作りたいと、保育士資格を取りました。

そして現在、奥さんは第二子を妊娠しており、もう臨月です。

まだまだ、考えることは多い。

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