こえのわ2025年度 活動報告会レポート
プラットフォームデザインlab
目次
企画説明
こちらの記事では、2026年3月21日に行われた報告会の内容をレポートしていきます。2025年10月にOPENした「こえのわ」。報告会では、舞台芸術と子育てをテーマに、「こえのわ」の取り組み紹介と、現場のリアルな課題についての意見交換が行われました。
第1部 :こえのわWEBサイトについて
●サイトコンセプトと「こえのわ」が目指すこと
「こえのわ」は、舞台芸術と子育てにまつわる人たちの“声”を集め、つながりを生み出していくプラットフォームです。子育て当事者の声や体験談、子育て当事者ではない方や団体の、子育てする方との創作活動や、取り組み事例などを記事として発信したいという思いからスタートしました。コラムや特集記事の他に、子育て座談会レポートや、一問一答インタビュー、わがやのスケジュールお見せします等のよみものコンテンツ、託児あり公演や子供向け公演、イベントの発信を行っています。

まずは個人がつながりやすいインタビューやコラム、座談会記事等のコンテンツから始めています。今後は、既存のコンテンツを続けつつ、託児・ベビーシッター情報や、助成金制度情報等の、子育て支援や助成、行政の取り組みなどを紹介する情報ページの拡充、相談窓口や会員制ユーザー同士の交流機能、掲示板機能など、ユーザー参加型コンテンツを増やしていくことを目指しています。
● 掲載コンテンツの紹介
いただいたコラムや、活動の取り組みを取材した記事など、これまで「こえのわ」に掲載した記事の内容を、メンバー4人それぞれがピックアップしたものを紹介しました。
【松本ゆい紹介記事 ーわがやのスケジュールお見せします!】
舞台芸術に関わりながら子育てをしている家庭の、リアルな1日の流れを紹介する記事です。 小さなお子さんがいる家庭では、夫婦で保育園の送迎を分担したり、朝の家事前に自分の仕事時間を持ったり。大きなお子さんだと、親が仕事をしている時は学童や習い事に行ったり、はたまた家では家事手伝いをしてくれたり。そして朝の体操やランニングをしている方など、忙しい中でも自分時間を大切にしている方など、それぞれの生き方や時間のやりくりが見えてきます。読む人にとって、生活のヒントになってほしいという思いで記事にしています。
【小林愛子紹介記事 ー子育て当事者でない方達の声】
創作現場においては、子育てをしている人と子育てをしていない人が、共に創作環境を作るにはどうすればいいかを話していく必要があるはずですが、その場が圧倒的に足りていないと感じます。その対話の役割を「こえのわ」が担っていきたいと考えています。これからも子育て当事者だけでなく、様々な立場の人が子育てについて考えられる場にしていくため、子育て当事者以外の方の記事も積極的に載せていきます。
【中村友美紹介記事 ーKAAT神奈川芸術劇場「カイハツ」プロジェクト】
公共劇場が行った、子連れOK!創作ワークショッププログラムを取材した記事です。とても興味深い活動を、記事として見える化したいという思いがありました。5日間のワークショップ内容、ファシリテーターであるパショナリーアパショナーリアのお二人へのインタビュー、参加者とKAAT神奈川芸術劇場の方からの感想などを、ライターの丘田ミイ子さんが執筆してくださいました。
【原田愛紹介記事 ー子どもと舞台芸術の出会い】
紹介する二つの記事は、子どもたちが舞台作品と出会うために、出会いをどのようにデザインするのか、その場をどう開いていくか、という必要性と実践を問い直す記事になったと思います。単に子ども向けに何か用意するということではなく、その出会いがその後の親子の関わり、社会との関わりにどうつながっていくのか、ある種の文化の入り口をどういうふうに設計するのかということを、「こえのわ」も一緒に考えていけたらいいなと思います。
●子育て座談会の実施報告
舞台芸術と子育てをテーマにした座談会を、年間を通して定期開催しています。子育てと活動の両立に関する悩みの共有や、同じ立場の人同士のつながりづくりを目的としています。2025年度は計5回開催し、延べ15名の方が参加してくださいました。
○各回で出たトーク例
「何年も先の仕事を受けるが、子どもは授かりものなので、仕事と出産のタイミングでとても悩んだ」
「団体が稽古場や劇場に子どもを連れてきていいよ、と言ってくれるのはとてもありがたいが、いざ連れていっても環境が整っていないと、子どもを居させることや、稽古に集中することが難しい」
「子育てをしている、していないに限らず、一人一人の声が尊重されるようになってほしい」
「一人一人がパーソナルな事情を声に出しやすい環境・現場にするにはどうしたらいいか」
等、家庭や現場での体験談から、さまざまな意見や問題、課題が毎回出ています。
○ご参加いただいた方のアンケート例
「話すことで気持ちがスッキリした。軽くなった。」
「学校のママ友と話している時のどこか打ち解けきれない感じがこの座談会では皆無だった。」
「オンライン開催と知って心が軽くなった。」
「参加者全員が女性だったので、男性にもこう言う機会があっても良いのでは?と思いました。参加したい男性があまりいないかも知れませんが、女性だけの問題では無いと思うので。」
○団体所感
参加者同士でしっかり話し合うことのできるこの座談会は、今後も続けていきます。地方に住んでいる方や男性の参加など、参加者に偏りが出ないように積極的に参加募集していきたいと思います。また、今後取り上げるテーマとして、個人的な話をじっくり聞くクローズドな会を開くなど、より参加者の気持ちにそった座談会の開催も検討していきます。

