文学座こどもげき《みんなのアトリエ》:参加レポート
プラットフォームデザインlab 松本ゆい
コラム

文学座こどもげき《みんなのアトリエ》:参加レポート

プラットフォームデザインlab 松本ゆい

目次

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観劇【人魚の海】

お昼ご飯休憩を挟んで、次は「人魚の海」を観劇しました。
子ども達が作った美術はそのままに、その場所で「人魚の海」が始まります。
客席には桟敷席もあり、子どもと大人と俳優がごっちゃになって座っていました。

芝居が始まると俳優が子どもたちに話しかけ、子どもが答え、客席にいる俳優も声をだすので、場に一体感がありました。
そして嬉しいことに、ワークショップに参加した子ども達が、自分が作った海の生物を手に出演するシーンも。

オンデンザメの835歳の誕生日に、きらきら光る小さな魚達(子ども達)が、みんなでサメを囲んでハッピーバースデーを歌うのです。
かわいい。まあとにかく子ども達がかわいい。うちの子かわいい。。と母はなんとも嬉しい気持ちになりました。

サメの不穏な音や、嵐の音、剣で戦う音、バックに流れる音楽も、全て生演奏。息子は「音が近くて怖かった」と言っていましたが、生演奏の迫力や臨場感が伝わったんだなと思うと、良い経験になったと思います。
ちなみに息子に観劇の感想を聞くと、「さめが良い声でかわいかった」と言っていました。やはりキラキラ光る小さな魚は、サメに思いを寄せていたようです。

そして例のバトンの昇降仕掛けですが、なんと劇中、スタッフが丸見え状態で仕掛けを動かしていました。
これは絶対に普段の芝居では見られないことです。ワークショップとの繋がりで、敢えてバトンの仕掛けを動かす瞬間を見せていることがわかりました。私も思わず息子に「実際にああやって動かしているんだね」と耳打ちしました。

みんなが描いた水の泡は頭上でキラキラ光り、パネルに描いたチョークの絵は照明によって発光していました。
子ども達の作品を隅々まで活かしてくれたことに、親としては感謝の気持ちでいっぱいになりました。

《みんなのアトリエ》コンセプトから感じること

今回のチラシには、「舞台の裏側をまるごとあそびに!」とありましたが、まさにその通りの内容でした。「演劇」というものを大解剖し、そのひとつひとつをピックアップして、そこから「面白いもの」を発掘し、子ども達に接する機会をくれたのです。

また、《みんなのアトリエ》というタイトルの「みんなの」という包括的な言葉選びが、まさにこのイベントを体現していました。子どもも赤ちゃんも、保護者もスタッフも俳優も、みんなみんなこの場を楽しもうね、というメッセージがとても強く伝わってきました。

全体を通して、とにかくものすごく愛を感じる空間でした。どこもかしこも、知ってほしい、楽しんでほしい、体験してほしい、という願いがつまっているのです。
ついつい運営面の想像をしてしまいますが、これだけのことをやりきるのに、どれだけの時間と労力が費やされたことでしょう。

ここには書ききれていませんが、お昼休憩にはキッチンカーが来ていたり、ワークショップでは「自由研究のヒント」という夏休みの宿題のアイディアプリントがもらえたりと、細部にいたる心遣いもすごいのです。

そこにはやっぱり、こどもへの愛と、演劇への愛があって、参加者としては自分の子どもも自分も、まるっと全部大切にしてもらえたような、本当に幸せな気持ちをもらえた、そんな1日になりました。

バトンに釣られた水の泡と、チョークで描いた背景パネル

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