イベント公演情報

円盤に乗る派 資本主義社会で生きるアナタに…『幽霊はここにいる』(作・安部公房)

託児付き公演

円盤に乗る派 資本主義社会で生きるアナタに…『幽霊はここにいる』(作・安部公房) 画像

基本情報

公演概要
「……それはまァ、いろいろいうけど、けっきょく今の世の中のうごきは、すべて商品価値というものに解消していくわけでしょう、そういうもののなかに、はまりこんじゃった幽霊だな。つまり、実体のない純粋な商品のことですよ。……じつにナンセンスな世界だが、これが現実でね。」



演劇プロジェクト《円盤に乗る派》は、2027年4月に座・高円寺1にて上演予定の新作公演に向けたクリエーションの一環として、安部公房の初期戯曲『幽霊はここにいる』(1958)の上演を試みる。

『幽霊はここにいる』は、架空の町《北浜市》を舞台に、詐欺師の大庭と、戦友の幽霊が見えると語る青年・深川の出会いによって巻き起こる騒動を描いた、ナンセンスで不条理な喜劇だ。姿の見えない「幽霊」の存在によって加速度的に経済が動いていくさまは、資本主義社会への風刺であり、戦後という不安定な歴史的状況を映し出しているようでもある。しかしここで描かれているような幽霊は、2026年の現在、さらに強大かつ不気味に、さらにふてぶてしく、その存在感を示しているのではないだろうか?

《円盤に乗る派》はこれまで、現代社会の中で疲弊した身体によりそう演劇作品を幾度となく上演してきた。本作から始まる一連のシリーズではそのテーマを真正面から取り上げる。いまの時代を生きる私たちの身体にまとわりつく幽霊の手触り、その冷たさを感じとっていただけたらと思う。

「幽霊だけが異常なんで、あとはもうぜんぜん異常でない――ということが異常なわけで……もう、笑うしかない世界だ。」*

*「稽古場にて――安部公房・千田是也両氏にきく」(『安部公房全集008』(1998年、新潮社)収録)より
会期
2026年9月23日(水・祝)〜9月26日(土)
2026年9月
23日(水・祝) 19:00
24日(木) 14:00・19:00
25日(金) 14:00・19:00
26日(土) 14:00
受付開始・開場は開演の30分前
会場
森下スタジオ Cスタジオ(東京都江東区森下3丁目5−6)
都営新宿線、都営大江戸線「森下駅」 A6出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線「清澄白河駅」 A2出口 徒歩10分
キャスト・スタッフ・クレジット
作:安部公房
演出:カゲヤマ気象台*
出演:キヨスヨネスク(humunus)、瀧腰教寛、畠山峻*(PEOPLE太)、日和下駄*、深澤しほ、油井文寧(Dr. Holiday Laboratory)

照明:吉田一弥(DEZAR inc.)
音響:櫻内憧海(お布団)
衣装:永瀬泰生(隣屋)
舞台監督:中西隆雄、黒澤多生(青年団/ウンゲツィーファ)
舞台美術アドバイザー:佐々木文美

フライヤーデザイン:村尾雄太
漫画:今井新

ウォッチャー:渋木すず*
一緒に戯曲を読む人 :山本ジャスティン伊等(Dr. Holiday Laboratory)
制作:中條玲、加藤七穂、円盤に乗る派

《乗る派クラブ》企画・制作:中條玲

*=円盤に乗る派プロジェクトチーム

主催:円盤に乗る派
助成:公益財団法人セゾン文化財団【ロゴ掲載】

底本:安部公房戯曲全集
©1970 安部公房 
協力:Abe Kobo Official through Japan UNI Agency, Inc.

料金
全席自由・税込
一般:3,500円
当日券:4,000円
※未就学児入場不可。
※車いす利用の方、補助犬同伴の方はチケット購入前に円盤に乗る派までお問い合わせください。
託児サービス
9月26日(土)14:00の回は、託児サービスを実施いたします。
ご利用の方は事前にお申込みください。

お申込み: https://forms.gle/1hGX8VBFZ5mtBS626
申込締切:9月19日(土)23:59まで
時間:開演30分前から終演30分後まで
料金:無料(キャンセル料 無料)
対象年齢:生後3ヵ月から小学生まで
会場:森下スタジオ(公演会場と同じ建物内です)

託児サービス委託事業者:ハートフルシッターズ
WEB:https://www.heartfulsitters.com/
チケット購入
Peatix 
https://the-ghost-is-here.peatix.com

Web
特設サイト:
https://noruha.net/the-ghost-is-here/
お問い合わせ
050-3631-4380
info@noruha.net

円盤に乗る派

「複数の作家・表現者が一緒にフラットにいられるための時間、あるべきところにいられるような場所」を作るための演劇プロジェクトとして2018年にスタート。劇場を訪れ、帰っていくまでに体験する全てを「演劇」として捉え、冊子の発行やさまざまなイベントの開催など、上演作品の発表だけにとらわれない活動を展開している。2021年にはコミュニティとしての共同アトリエ「円盤に乗る場」を設立し、表現にまつわる新しいつながりを探究している。

安部公房について

1924年東京生まれ。満州国奉天(現・瀋陽市)にて育つ。東京帝国大学医学部に留学するが、一時帰郷中に敗戦を迎え、引き揚げまでの混乱期に医学生ながら医療班に従事、大量の死者と直面する。引き揚げ後は大学に復学し卒業するが、生涯医師になることはなかった。1948年、『終りし道の標べに』で小説家デビュー。1951年 に短篇「壁 – S・カルマ氏の犯罪」で芥川賞を受賞。同時期に日本共産党に入党する(後に除名)。

その後は小説のみならず、演劇、映画シナリオ、ラジオドラマやテレビドラマのシナリオ・企画・演出など、メディアを横断して活躍。1973年には自身の演劇集団「安部公房スタジオ」を発足させ、西武流通グループ(後のセゾングループ)代表・堤清二の後援によって西武劇場(後のPARCO劇場)を拠点に活動を行った。

海外からの評価も高く、ノーベル賞にもっとも近い作家と言われたが、1993年に68歳にて没した。

代表作として、小説に『砂の女』、『燃えつきた地図』、『箱男』、戯曲に『友達』、『緑色のストッキング』など。