小1の壁のこと
照明家 小林愛子
コラム

小1の壁のこと

照明家 小林愛子

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そうやって考えるとわが家にとっての「小1の壁」の正体は
子育ての多くが“サポート”に変わり、親の都合に合わせられないことが増えた。ということなんだなあと思う。
小1の壁にぶち当たっているのは娘とも言える。
保育園児から小学生に変わり、自分でやらなければいけないことがどんどん増え、世界がどんどん広がっていく。そのことに対応しなければならない。
親がしなければいけないのはそのサポートで、娘に壁を乗り越えさせなければいけないので、そりゃあ骨が折れる。

もう一つ。

物理的に最大の小1の壁は「学級閉鎖」だったかなと思う。

保育園までは学級閉鎖はなかったので、自分の子どもの様子を見て対応していた。
つまりは、娘の体調が悪そうとか保育園に感染症が蔓延していて、かつ親の仕事に余裕がある時は早めに休ませたり、
娘の体調不良を感じたらひどくなる前に夫と相談して対策を練ったりということをしていた。

学級閉鎖は突然やってくる。

娘の体調がいつもと同じだからぜんぜん予想ができない。毎日学校の先生と顔を合わせるわけではないからインフルエンザの蔓延情報がこまめにわかるわけでもない。

ある日突然明日から「学級閉鎖です」と、連絡が来る。
そして学級閉鎖になったら学童へも行けない。

(他のクラスが先に学級閉鎖になればそれは予兆となるけど、学校でシーズン最初の学級閉鎖だったり、高学年が学級閉鎖だと影響はなかったり予想は難しい。)

2025-2026シーズンは学級閉鎖が2回やってきた。
そしてそれ以外に娘自身もインフルエンザに罹った。
冬のインフルエンザシーズン中はプラン現場を受けない方が良かったかもと思ったほどだった。

この学級閉鎖には夫婦でなかなかまいってしまった。
(結局は夫婦で相談して交互に休んだり在宅で仕事をした。現場や会社のみなさんに感謝しかない)


小1が終わりかけの今悩んでいるのは、野菜を食べないことから、娘の友人関係、体育が苦手なこと、来年のPTAをどう参加しようかとか、進路のこと、本当に多岐にわたる。
でもお友達関係の悩みが一番親的には悩ましい。

クラスに10人しかいなくて親の顔が全部わかる保育園から
一クラス34人、一学年100人の小学校へ行って、娘の友達関係は複雑になっていく。

私には顔と名前が一致しない同級生が多い。

保育園までは、なるべくほっとこうと思いつつも、何かがあれば親同士で連絡を取ったり、保育園の先生に話してなんだかんだいって裏で手を回せた。
小学校に入ったら、小学校は娘の世界で、それを外で見守り、帰ってきた娘をサポートするしかなくて。
そしてどんどん私にはわからない娘の世界が広がっていく。

なんだか変だなというときに、一生懸命聞きだすと、本当は明日のドッヂボールがいやだとか、〇〇ちゃんが強引にこういうことをしてきていやだった。と答えてくれる。
母はひたすら無力だけど、娘を肯定し、なにかを提案し、勇気づけ、気を紛らわせ、ご飯を食べさせ、寝かしつけ、どうか娘が立ち直れないほどの傷を負わないようにと祈るしかできない。

小1の壁はいろいろな内容で構成されている。

その中には、ほかの同級生と娘を比較して、あの子たちはこうできているのに、うちの子はできない。という、そういう思いだって間違いなくまぎれている。

ひろく子どもについて語るときは個性をとか、その子の特性に合っていればとか言えるのに、
自分の子どもになったらはみ出してほしくなかったり、秀でた存在でいてほしい。なんて、傲慢な思いが、壁をまた一段と高くしているのかもとか思ったりもする。

なにが正解かなんてぜんぜんわからないなー。
正解をたどれている自信なんて一つもないし、何が正解かは永遠にわからないか。
やっていくしかない。
大変だな。子育てな。
私自身がまっとうな人間である自信がないのに、
私がなにを教えられるのかと思いながら、
やれることをやるしかない。

越えなければいけない壁が次から次へと手を変え品を変えやってくるよ。
もうほんと大変。子育て。

ただ。ただね。
この前娘と寝る前にお互いのいいところを言い合いながら寝たときがあって。
「ママ〇〇してくれるのが好き」
「娘ちゃんの〇〇なとこ素敵」みたいなのをひたすら言い合うみたいな、
ずーっと言い続けて、数えきれなく出てきて、気が付いたら娘が寝ちゃうみたいな、そんな時間で。
なんだろう、ときどきこうやってさ、こんなに幸せでいいんだろうかってくらい得難い時間を、娘は私にくれるんだなって思って。
ママがママだから好きって、そう言ってくれるこの娘のために
また頑張ろうって、娘が思わせてくれるんだなあ。


最後にもう一つだけ。
小1の壁の一つに、観劇託児が未就学児までのことが多くて、観劇しづらくなったよーっていうのがあるんですけど、
これはちゃんと改善できるかもしれない課題として、「こえのわ」の一員としてできることを探してやっていこうと思っています。

追記
本文にある学童は市営の学校の敷地内にある学童のことです。
民間の学童に行くという選択肢をとっているとまた色々違う選択肢があるんだろうなあと思います。

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