子育て座談会~俳優・スッタフ一緒に編~(後編)
子育てを続けながら俳優を続けることについて
目次
企画について
舞台芸術の仕事と子育てについて、日々抱えている困りごとや不安、嬉しいこと、チャレンジしていることなど、気の向くままに参加者同士で話し合うための会です。今回は俳優のみなさんに集まっていただきました。
『子どもをおんぶして通し稽古』『育児中はセリフが全然入らない』『どんなに大変でも舞台に立ち続けるべき』などなど、俳優業ならではの実体験をお話ししていただきました。どうぞ最後までお付き合いください。
参加者
子育て座談会~俳優・スッタフ一緒に編~ 前半はこちら
6.子育てって、単純に楽しいですよね?
ライト:なんか単純に、子育て自体、楽しくないですか?
そら:うふふ、はい、あの、大変なことはいっぱいあるんですけど。
ライト:そう、そう。単純に楽しいなって。
うちは今小学生で、いろんなものに興味が増えてくの見るのも楽しいです。
たぶん、その見てて楽しいの、ずっと続く気がします。
そら:(笑)
ライト:言葉を習得するときだけじゃなくって、娘がこっそり影とか光とかに興味を持ったら「あっ、興味持ってきたな!」みたいな。こういうところが面白いんだな!みたいなのはちょっと眺めながら楽しんでます。
そら:ずっと楽しい日々が……。すごい。ちょっとそういう意味では、希望が。
ココ:子育て、私もすごい楽しいと思って。演劇やりながら大変なんですけど、なんだろう、あの、演劇が大変すぎて子育て大変じゃないみたいなとこがあって(笑)。けっこう、演劇やってる人には推していけるとこだなと思ってるんですけど。
演出も脚本も主宰もやってるから、もうとにかくプレッシャーも、何から何まで大変だったので。妊娠中もやってたから、正直、妊娠が大変だった記憶はないんですよ。演劇が大変すぎて(笑)。
もちろん子育ては子育てで大変なことたくさんあるんですけど、演劇で追い込まれてるときと比べたら、今の状況は屁でもないぞっていつも思ってて(笑)。本当に大変なんですけどね、子育て! 現在進行形で。でもそれで思い悩んじゃうってことはなくて。
私、脚本家なので、全部ネタになるじゃないですか。経験が全部作品に活かせるので、そこはすごいいいなっていうのと、あとは、全然言うこと聞かないじゃないですか、子供って。今目の前にいる子供を、どうやってお風呂入らせようかって考える、この、相手への注目、相手へのこの、なんて言うんですか? 集中力と、どうこの子を風呂に入れようかっていう心理が、そのままお芝居だなと思いながらやってるので、演劇作る時間は減ったけど、逆に演劇について考える時間が増えたというか。
ご縁あって、今ある高校で演技講師をしているんですけど、そういった経験も相まって、日常と演劇繋がってるなあという感覚が増して、日々楽しく子育てしてます。はい。
松本:皆さんの話聞いてて思うんですけど、演劇だけ、子育てだけじゃなくって、両方やってるからなんかいいんだなっていうの、すごい感じました。どちらもどちらに還元されてるっていうか。
ちょっと違う話になっちゃうんですけど、私、長男を産んだ後にものすごい長男に思いが集中しちゃって、一人で勝手にしんどくなっちゃったんですね。で、それもあって2人目が欲しいってすごく思って。
で、2人目が生まれたら、その思いが分散されて自分の気が楽になったんです。
さらに今は子供と家族とパートの仕事と、あとはこのプラットフォームデザインlabの仕事が始まったっていうところで、いろいろ分散されて、自分がバランスを保てるみたいなところもすごくあるなって思って。
皆さんのお話聞いてると、もう本当に相乗効果なんだなって、すごい感じました。
7.観劇とお出かけの悩み
松本:そらさんから観劇についてのテーマを頂いていて、子供と舞台の関わり方がいろいろあるよねっていうことだったんですけれども、そらさんは今話せたりしますか?
そら:はい、大丈夫です。
子供がちっちゃいときに、子供と一緒に見られますよ~みたいな舞台を知り合いが推してて、すごく良い試みだなって思ったんです。でも、そのとき子供がちっちゃすぎたせいもあって「私は今!この子と一緒に舞台を観たいんじゃなくて!この子と離れて1人で集中して観劇する時間が欲しいんだ!」みたいな気持ちになってしまって、結局その舞台を観劇しなかったんですね。欲しいときに欲しいサービスが無い!とそのときすごい思ったので、今回テーマを提案させてもらいました。
映画も、抱っこでシネマとか、けっこうあるんですよね。子供と一緒に見られる映画。
子供向けの映画じゃなくても、一緒に見られる映画ってあるんですけど、あぁ、その日しかないよね…とか、この映画は子供と一緒に見たいわけじゃないんだよね…とか、そういうのがあって。こういうこと感じてる人って、きっと多いんじゃないかな。
ココ:託児を使うとか、子供と一緒に観劇しようとするとき、いつも思うんですけど、そもそもやっぱ劇場に行くまでが大変すぎて(笑)……そこで心折れることが多いです。
こないだ私も、このこえのわさんでも取り上げられた「うたうははごころ」さんの公演、すごく行きたいなと思って。で、もうチケット売り切れちゃってたので、当日券あるって聞いて「お、絶対行くぞ!」と思って、この日は頑張って子供連れて行く!って、前の日燃えてたんですけど、当日雨降って、「あ、無理だ」と思って諦めちゃった経験がつい最近あって……。
行く前のハードルの高さを感じるのと、託児やってる日が限られてるので、そこで諦めちゃうことは多いですね。
そら:本当にそうですね。ベビーカーで行くとなると、ただでさえエレベーター動線ってすごく悪いから、駅の乗換とかも大変だし、雨の日、1個雨用のグッズが増える…エレベーター大変、う、やめよう、ってなりがちです。
ココ:そうそう。行くまでの道をシュミレーションして「あぁ……。」みたいな。
そら:ありますね…。この間、大江戸線で新宿駅に着いて湘南新宿ラインに乗り換えようとしたときに、用事がなくて急いでなかったのもあって、何の予備知識もなく降り立って、フラフラあれどこだどこだってようやく辿り着いて時計見たら、1時間経ってたんですよ。「嘘ぉ!?同じ駅の中で!?」と思って。
あ、エレベーターじゃないと移動できないとこういうことが起きてるんだ…。SNSで見てた、車椅子の人が怒っちゃう気持ちって「そりゃそうだよな」って思いました。
なんか、出かけるハードルと出かけたいタイミングとが一致するのって、難しいですよね。
見たいならそこに合わせろって話なんですけど、合わせられない現実もやっぱりあるので…。
ココ:またその、私たちが子供連れて出かけられる土日っていうのが、どこも混んでるっていうのが…。
そら:本っ当、そうなんです。
ココ:そういう日は混んでるから、出たくなくなっちゃうっていうのはすごくあります。
そら:そうなんですよね~、本当…。
原田:観劇のとき、必死で託児に預けて客席ついたら、子供がすごい泣き叫んでる声が聞こえて、心がこう…開演前なのに、すごいざわざわしたまんま見たこともあります(笑)。
会議室みたいなところで預かっていただく劇場で、2人託児スタッフの方がいて、そこに娘だけ、たぶん1歳か2歳になったばっかりぐらいで人見知りしてる時期に預かってもらったので、ギャー!とか言ってるのが響き渡って、他の方に申し訳ないとか思いながら……でも見ましたけど(笑)。ちょっと関わってる公演だったんで。
一緒に見てる夫と「大丈夫かな…」とか言いながら見たこともあったなと思って。
映画館だと、ずっと預かってくださる託児所が近所にあって、どの回を見る場合も事前に、と言っても1週間前とか2週間前の予約じゃなく、けっこう気軽に預けられる場所があるんですけど、そういう施設がどの劇場にもあるといいな、って思いますけどね。観客数も全然違うだろうから、なかなか劇場は難しいかなとは思いますけど……。
8.ハードルを下げたい、でも難しい
そら:大きな劇場だと、託児ありの公演も増えてきたなとは思うんですけど、そういう劇場でも主催公演に限ってだったりするんですよね。
子連れ観劇に力を入れてる劇場ですごい気になってた舞台があったんですけど、劇場主催公演じゃなかったから託児がなくて、諦めるしかなかったんです。観たかったなぁって今でも思ってる。
ココ:私、すっかり勘違いして、託児があると思って予約したら、主催公演じゃなかったからダメだったっていう祝日月曜の日があって、もう保育園もダメだし託児も無いし、迷った末にシッターさんを呼びました。時間がどうしようもないときは、シッターさんに頼んで見に行くことがあります。
そら:そういうときって、お家でシッターさんに見てもらうんですか?
ココ:あ、そうです。お家に呼んで、私が出かける前に来ていただいて、私が帰ってきたらそこで終了。
そら:それですごく思うのが、劇場近くの託児とか、劇場近くの遊べるところに連れてってくれるシッターさんがいてくれたらいいのになって。料金的にも少しでも預ける時間を短くしたいなって。
原田:預けたことのあるシッターさんで、そういうこともやりますって言っていただいたことあります。
出かけた先で待ち合わせして、預かってもらって、出かけた先で解散みたいなこともできますよって。サービスによっては、そういうマッチングがうまくいけばできるんじゃないかなっていう。
そら:あ、マッチング次第なんですね。やっぱりちゃんと探す努力をするべきなんだな。。
原田:プラスいくらかかるけどやるよっていう方が、初めましての方でも多分います。
普段頼んでるから、いつもの値段でいいよってその方は言ってくださって、劇場とかでちょっと見てもらうとかもできるのかなってそのときは思いました。
原田:うちは子供1人で、しかもその方にけっこう長く見てもらってたから、うちの娘だったら家の外でも遊ばせられるから大丈夫かもっていうところまで来たから言ってくださったのかもしれないですけど。
でもサービスとしてやっている方もいると思います。ま、そういうの理想的にはね、劇場とかで申し込みやすいといいのかもしれないけど。
そら:嬉しいなって思っちゃいますね。
以前見たそういうサービスの口コミで、これは美容室だったんですけど、その美容室が手配した保育士さんがあまり良い方じゃなかった、というものがあったんです。託児を頼めたら良いのにって思ってたけど、こういう問題もあるのかって思うと、信頼できる人に預けられるという点では、継続してお願いできるシッターさんの存在は大きいですね。
原田:短時間、公園で預かってくれるとかのサービスもありますよね。
そら:事務所で、子供も一緒のオーディションが何件かあったとき、参加してた人と話してたんです。子連れ世代の俳優のオーディションするときに、会場近くの会議室に事務所でシッターさんを手配してくれたらいいのにねって。
原田:私たちがイベントやるときはそういうことが必要だねっていう話もしてるので、一定数申し込みがあればできると思うんですけど、やっぱり事前予約せずに、直前に行って利用できるっていうのは、なかなか難しいってメンバーでも話し合っていて。
飛び込みでも預けられるのが理想だけど、安全面とか費用面とか考えるとやっぱりハードルが高いなと。でも、ベビーシッターなどのマッチングサービスなら利用できるような気もするので、そういうのが進むといいなって私も思います。観劇するためのハードルを下げるっていうか。
そら:いや、本当下げてくれたらすごく嬉しい。うん。嬉しいという希望だけでなんか恐縮なんですが、
松本:私が行ってる歯医者は、当日行って子供預かってくれるんですよ。保育師さんがいるときもあるし歯科衛生士さんが見てくれるときもあるんですけど、ちっちゃい託児ルームで当日預かってくれるんです。
なかなか事前に予約するって、皆さん子供のことを考えると難しいと思うので……。そういう風にフレキシブルに対応できたらいいんですけど、難しいですよね。
なおえさんの団体は、俳優やスタッフが子供連れてきていいんだよの環境ですけど、観劇のお客さんに対するサポートはあるんですか? 託児とか。
なおえ:そうなんです。今それをふと考えていて…やっぱり、劇場によって託児ができる場所があるかとかの問題もあったと思うので、多分やれてないんじゃないかな。
ココ:私が働いてた劇場でなおえさんたちがやったときは、託児やってたと思います。
なおえ:あ、そうなんですね。ありがとうございます。全然中の人が知らない(笑)。
うん、できればやりたいけれども、そうなんです。費用のこととか規模のこととか、いろいろな裏の事情もあると思うので、難しいなって今すごい聞きながら思ってました。
ライト:あ、一応今調べたら、直近の公演は託児サービスありました。
なおえ:あっ、あった?え、私マジでポンコツなので本当にすいません(笑)。あったみたいです。よかった。
ライト:ってことは、全公演やってるんじゃないですか?(笑)
なおえ:すいません。ポンコツすぎて本当にもう全然裏の事情分かってない(笑)。やってました! はい(笑)。
そら:素晴らしい。ありがたい。
ライト:でもその、託児を劇団が入れる費用負担っていうのは大きいんですよね。正直。
そら:そうですよね。
ライト:本当、だから、託児あって欲しいってすごく思うし、ギリギリまでキャンセルとかできたらいいなってすごく思うけど、劇団の懐事情のことを考えると、ちょっと、もう、難しい…難しいよね…分かる、分かるよって、すごい思っちゃう。
9.ゆる観劇と相互扶助
なおえ:うちで地域公演をやったときに、託児じゃなくて、小学生からお客さんで入っていいよっていうのをやったことがあったんですよね。そういうのもありかなって。
けど、やっぱりお客さんの中には、ちょっと小学生入れないでとか、子供入れないでっていう人も出てきたりするので、その辺のバランスも難しいよな~とか、いろいろ思いながらですね。
ライト:私、観劇マナーゆるめ公演みたいなのがもっと広まんないかなって思ってます。映画館とかが多いのかな。推せる・応援できる回みたいなやつ。そういう感じの観劇マナーゆるめ回がある公演。
原田:最近すごい増えてますよ。
そら:増えてますよね、いろいろ。最初は劇中の歌を一緒に歌える回みたいな感じだった記憶をしてるんですけど。
ライト:そう、そう。うちの子は小学1年生で、できたら一緒に劇見たいなって思ってるんですけど、喋っちゃうからな…って思って、躊躇しちゃうんですよ。どうしても。
ライト:けどそういう、主催者が、ちょっと喋っちゃってもいいですよっていう回を作ってくれると行きやすいなって。これ広まんないかな~? 難しいのかな~~?
松本:託児やるよりは主催側もハードルが…
ライト:低い気がするのね。で、お客さんはその回を避けるか、許容できる人がその回を見に行くみたいな。
未就学児…2歳とかだと難しいかもしんないけど、年中さんくらいから、だんだんそういう選択肢だったらいける、みたいなのが出てくると思いますよね。
なおえ:うちが劇団やってたときに、「赤ちゃん回」っていうのをやってました。けっこう真面目な芝居だったんですけど、赤ちゃん全然いいよ、みたいな。舞台が平舞台って言うか、スタジオ公演みたいな感じだったので、赤ちゃんが寝そべって普通に舞台の枠の中入ってきてて、「あ、入ってる、入ってる」みたいなのをやってたので、全然。
でも、あれですよね、お母さんが集中して観れないみたいなのは出てきちゃったりするなっていうのも、ありますよね。
そら:そう、子供がちっちゃかったときに、あ、今の気分はそっちじゃなかったんだよな~みたいなところがあって。なんか、託児とかあってくれたらいいなはありつつ、でも費用的に難しいということもありつつ、結局、自分たちで見たいものを見るっていうエネルギーを蓄えるっていうことだったりもするんですけど。
あとは、子供も一緒に参加できる演目もけっこういろいろあるんだなって、子供が生まれてから知ったっていうのもあって。うちの団体も、子供と一緒に家具家電になれますよっていう演目で、赤ちゃんは周りで見てて泣いちゃったら出てまた入っていいよみたいな作品とかも作ってるんですけど、そういうものがもっとこう、広がったり増えたり……ま、でも、あるのが届いてないっていうことの方が、むしろ大きいのかもしれないなと思ってるんですけど。
松本:そうですね…なかなか情報キャッチするっていうのも大変ですよね。
そら:いや、そう。情報をキャッチするための時間があんまり取れないみたいなこともけっこうあって。この週末なら出かけられる、ってなって調べるときに、やっぱりピンポイントでヒットすることって、そううまくいかないよね…っていう方が確かに多いんですけど。
松本:みどりさん、いかがですか? お話聞いてて。
みどり:うち、1人目がちっちゃいときに、稽古場に行かなきゃいけない、でも夫も仕事でいないっていうときに、その劇団の方が稽古場近くにお部屋を取って預かってくれたんですね。3時間とか、短い時間なんですけど、すごく助かったなっていう記憶があって。観劇のときももちろんそうなんですけど、私、子供見てるのけっこう好きなので、声かけてくれたら私見てるよ、みたいなことができたら、ちょっといいなって思ってて。
でも保育士の資格とか持ってないから、多分身内とかになっちゃうと思うんですけど、この集中稽古の通しのときだけ見ててとか、観劇するとき、お家まで連れてきてくれたらうちで預かっとくよみたいことはできるなって思いながら、日々過ごしてはいます。
こないだ上の子と下の子と私で子供オッケーの公演に行ったんですけど、下の子は全然大丈夫だったんです。泣きそうになったらちょっと授乳ケープの中に入れちゃう、授乳しちゃう、みたいな感じで。ですけど、上の子が全然座ってられなくて。もう、男の子だし喋りたいし、「いつ終わるの~」みたいな。パントマイムの公演で、そんなたくさん音があるワイワイした公演じゃなかったから、どうしよう…って思いながら見てたんですけど。
そういうときに、近くに住んでる仲間とか友達とかが、「あ、オッケー、1時間見とくよ」みたいなのがあったり、そういう存在に私がなれたりとか、いいなって…。
そら:あれですかね、観劇版ファミサポがあったらいいのにみたいな感じなのかな。
確かに、それがあってくれたらすごく嬉しいのかもしれない。
みどり:調べて、じゃあこの日予約でお願いしますみたいなのだと、ちょっとハードルあって、じゃあ今日はいいかなってなっちゃうことあると思うんですけど、それが友達だったりとか同じ仲間内だったら、ちょっと声かけやすいかなって思いながら過ごしてはいます。
そら:私も、子供がもうちょっと大きくなっていろいろ動けるようになったら、そういうことをできるようになれたらいいなって、自分が今こうなってみて思ったりするので、確かにその舞台関係のファミサポみたいなところがあってくれたら嬉しいなって思いますね。
みどり:分かる人が多いと思うから、いいのかなって。
そら:そしたら、稽古場とかそういうところに汎用性がいろいろあるみたいな。そこ、夢は広がる。
松本:いいですね。うん。うん。互助会。ファミサポ。みんなで善意でそうやって助け合うっていう。あと、ちょっと子育てが落ち着いた人が、今大変な人を助けるとか、そういうのできたらすごいですね。サークル活動じゃないけど。
(しばし沈黙)……なんか考えちゃいますね(笑)。
なんか、やればできるような気もする。なんだろう、それを求めてる人はすごくいっぱいいる気がするんですよね。実際どう運営していくかって話になってくと大変なんですけど、みんなで考えようよ、みたいにやったら、参加できますよ~の人はけっこういそうな気がしました、今話を聞いてて。ありがとうございます。
10.おすすめの遊び場所
松本:そうしたら、みどりさんから頂いていた、6歳と0歳が一緒に遊べるところはありますか? っていう質問はどうでしょうか、皆さん。みどりさんはそれで悩んでらっしゃいますか?
みどり:そうですね。上の子はめちゃくちゃ動きたくて、公園連れていくとぴゃーって走っていっちゃうんです。下の子が、つかまり立ちはできるけどまだ歩けないから、上の子と一緒に遊びたいときは下の子をおんぶしてどうにかするか、みたいな感じなので、子供2人とも楽しくなれるような場所とかあれば、教えてほしいなと思ってます。
ちょっと子供の年の差、体力差があるから難しいところはあるんですけど、何かあれば良いな、知りたいな、っていう感じです。
そら:私、ここ意外と良かったなって思ったのが、デパートの屋上の遊び場でした。あまりに危ないものは無いし、車は入ってこないし、一応全部に目が行き届くエリアだったので、これは子供が大きくなっても、ちっちゃいときでも意外といけるなって思いました。
松本:ちなみに、どこのデパートって聞いてもいいですか?
そら:えっとですね、横浜にある駅の上にバーベキュー場が夏の間オープンしてて、その上の遊び場です。あと、武蔵小杉のどこかのショッピングモールの上もやっぱりそんな感じで、けっこう親もまったりできるみたいな感じの空間でした。
ライト:武蔵小杉は多分、グランツリー(脚注★1)です。
そら:そういうところって、なんか意外と無くって、新宿とかあのへんって、子供向けというよりはもっとおしゃれな空間になっちゃってるから、遊ばせるとかはできないのかなと思うんです。買い物の用事は全くないんだけど、とにかく私も少し息をつかせて、子供たちを放流したいときにときどき使うようにしてます。
ライト:トイレが近かったりするのもいいんですよね。綺麗なトイレが。屋外の公園だと、ちょっとそのあたりが大変だったりする。
そら:そう。いや、本当そうなんです。で、屋外の公園は本当にいろんな人がいるぶん、やっぱりちょっと目を離しきれない感覚があって。大人も子供もいろんな人がいるので。
あと、飛び出しちゃうとすぐ道路みたいなことがけっこうある。室内デパートのプレイスペースだと、遊ぶものがそんなに無いというか、大きい子はちょっと物足りないみたいな感じになりそうなんですけど、屋上だと意外と滑り台がしっかりあるとか、そういうところも多くて。
みどり:芝生になってたりとかして、いいですよね。
そら:そうなんですよ。そこは最近、私の息抜き場になってます。
松本:私は有料の公園ですかね。新宿御苑(脚注★2)とか。確かに、屋外だとトイレ問題とかはあるんですけど、有料の公園ってすごく綺麗だし、お金払って入ってきてるから、あんまり変な人がいない(笑)。自転車とか車とかもいないし。
うちの周りにもそういう公園がたくさんあって、いちばん好きなのが、ゴミ箱もあって、お手洗いも綺麗で、おむつも捨てられて、っていう点ですね。で、子供たちと行って、あとはもう、芝生の広場でご自由にどうぞみたいな。ちっちゃいのも大きいのも(笑)。
うちも子供が4歳差…2歳と6歳なので、全然遊びたいことが違うんですよね。ペースも違うし、興味があることも違うから、悩ましいなって思うことは多くって。でももう、芝生のところにシート引いて、ボールとかシャボン玉とかそういうの置いといて、はい、ご勝手にどうぞ!っていうふうにして過ごすことが多いです。
あと、売店も好きなんで、外でソフトクリーム食べたりとか、そういう楽しみもあります。
ライト:あの、年齢差OKのおすすめとはちょっと違うんですけど、最近よかったの、府中の競馬場(脚注★3)でした。子供がめっちゃ遊べるスペースがあって。ぜひ、調べてみてください。場所、遠い人は遠いからアレなんですけど。
松本:競馬場、最近そうなんですよね。
ライト:そう。すっごい良かった。暑い時期は屋外だからちょっと大変なんだけど。
お父さんもお母さんも子供もそれぞれの形で楽しめるので。ほんと皆楽しそうでした。
ただ、お父さんの動向には気をつけておかないと大変なことに(笑)。
松本:競馬しちゃうってことですか?(笑)
ライト:そうそう。お父さんが競馬好きな方だと。うちも楽しんでました(笑)。
なおえ:私も、今は引っ越しちゃったんですけど、前まで府中近辺に住んでたので、競馬場に子供連れてってました。レースもいいんですけど、実際にお馬さんがそのへんから見えたりとか、走ってる姿も見れるので、親子でそういうの一緒に見たら楽しいかもなって思います。うん。とてもいい場所です。
ココ:私は板橋区在住なんですけど、子育て世代にわりと優しいんですよ。いろいろ施設があって。もし近かったら、なんですけど、いくつかおすすめポイントがあるので。
0歳と小1だと、図書館が良いんじゃないかなと思います。本が好きな子だったら。
板橋区の中央図書館(脚注★4)っていうすごく綺麗な、建物がグッドデザイン賞に選ばれてるみたいな4階まである大きな図書館があるんですけど、1階はもうまるまる子供の本で、ボローニャ絵本館って名前がついてて、世界の絵本があるのと、ちっちゃい子たちが読み聞かせできるスペースが何個かあるんですよ。小学生・中学生にはちょっと隠れ家的な、そこで本読んだり勉強できるスペースがあったりして、2階から4階は大人が読む本がいっぱいあるんですけど、本が読めるテラスがついてたりとか。私の説明だとあれなんですけど、行ってみたら「わあっ!」てなると思うので(笑)、小学1年生だったら自分の好きな本選んで読めるし、0歳の子だったら読み聞かせしてあげられるしみたいな感じで。
図書館で遊んだ後は、外に平和公園(脚注★5)っていう水場とか遊具とかがある、とにかく広い公園があるので、そこで時間潰せるのと、またその近くに教育科学館(脚注★6)っていうのがあって、科学アトラクションとか、無料で見れるプラネタリウムがあります。うちの子も、0歳でプラネタリウムデビューしてるんですけど、幅広い年齢の子が遊べる施設です。
ちょっといっぱいあってあれなんですけど、高島平の方に植物園(脚注★7)があって、室内で水族館もあるんです。確かちっちゃい子、小学生以下とかだったら無料なのかな。そこも1日遊べるくらい広いので、室内だし、池に落ちるとかもないので、すごく安心だし、ご飯も食べられるので、教育科学館、植物園とかは、困ったときの頼みの綱みたいな感じになってます。
あと、私は行ったことないんですけど、保育園の保護者会で、小学生と0歳のお子さんがいる方が、「わぴあ」(脚注★8)っていう和光市にある施設をおすすめしていました。小学生以下は無料で入れて、アスレチックとかプールのある、とにかく遊べる施設で、0歳と小学1年生を一緒に連れてっても大丈夫って仰っていました。
松本:ありがとうございます。すごいですね。いいですね。充実していて。
中村:私もボローニャはよく利用しました。板橋区に長く住んでたので。懐かしい。でっかい図書館とか、板橋のその辺りはすごく遊びに来ました。
そら:最近、横浜の中央図書館とかも、親子スペースみたいなのをリニューアルしてて、なんとなく図書館自体にそういう動きがあるのかなっていう感じがしてます。
あと、大和市の、世界ランク1位の図書館、「シリウス」(脚注★9)っていう、図書館というよりは市役所的な複合施設なんですけど、すごいいっぱいキッズスペースと図書館といろいろ何でも揃っててカフェもあって。意外と、探してみると近場にもあるかもしれない。
松本:これは、すごい今、有益な情報交換になっているような…。各地それぞれの良い施設を紹介しあうって、すごく良いですね。
そら:これは是非、リストにしてほしいです。
松本:記事にちゃんと詳細の場所をあげるといいかもしれない。すごいです。情報が集まってきていいですね。ありがとうございます。
松本:どうでしょうか、皆さん、よし、これは最後に話しときたいとか、そういうのありますか? 何かあったら、ぜひぜひ。
ココ:あの、実はずっとこのプラットフォームデザインlabさんの活動は、SNS上で目にしたときからすごく追っていて。
というのも、子供がいる演劇人っていうのになかなか出会わないので…もちろん、いることはいるんですけど、あんまり私の周りにはいなかったのと、年齢的にもそうだし、立場的なことも含めてなかなか出会えなくて。
けっこう孤独感みたいなものは感じていたので、今回ここで皆さんのお話を聞いたり、子育て×演劇の話をできたのがとっても嬉しくて、なんかそれだけで……もちろん有益な情報もたくさん聞けて、そこも嬉しかったんですけど、まずお話しできたことがとっても嬉しくて、今後も自分なりのやり方を考えながら頑張っていきたいと思いました。ありがとうございました。
松本:ありがとうございます。我々メンバーも、それをすごい感じていたんですよね。
業界に子育てをしている人はいるんですけれども、会うのって現場だけじゃないですか。で、現場だとやっぱり仕事の話しかできないし。…ってなったときに、がっつり話したいねってなって、子育てと舞台芸術について話すための時間が欲しいねっていうところから、この座談会が始まったんですよね。
話してみると、俳優、スタッフ、いろんな立場、いろんな家庭環境の人がいて、みんなそれぞれ共通で困ってることもあれば、なるほどそういうこともあるんだ、っていう気づきにもなったりしてて、やっぱり、ちゃんと場を設けて話すっていうことがすごく、話す人たちにとって大事なんだなっていうことに気づけたんですよね。
これからもずっと続けていきたいって思いますし、ぜひこの1度きりの参加じゃなく、話すだけで気が楽になったりとか、そういうこともあると思いますので、ぜひぜひこれからも関わっていただけたらなと思っています。
ココ:(小さい声で)ヨロシクオネガイシマス(笑)
松本:ありがとうございます~。そう言っていただけて本当に嬉しいです。
事前のテーマ、話したいことについて、お声を上げていただいたことについても、とても感謝しています。本日はこれで終了といたしますね。ありがとうございました。
★脚注★
★1
グランツリー武蔵小杉 屋上庭園ぐらんぐりんガーデン
★2
新宿御苑
★3
東京競馬場
★4
板橋区立中央図書館
★5
板橋区平和公園
★6
板橋区立教育科学館
★7
板橋区立熱帯環境植物館
★8
和光市広沢複合施設「わぴあ」
★9
大和市文化創造拠点シリウス
編集・構成 安齋里美

