特集座談会① 中編
制作者の声から考える子育てと演劇
目次
コロナ禍を経て、変化する稽古のあり方
露木 オーディション情報の時点で、稽古のスケジュール(日程や時間)というのはわかるものなんですか?
半田 稽古時間を出さないことが多いです。暗黙の了解なのか、だいたい13時から19時だと思ってるのか……
北澤 稽古時間の詳細が、その日の数日前に出る場合もありますよね。稽古をしながら作品の分量が決まっていく側面もあるからなのかな、と思います。
河野 公共の企画のなかには、募集の段階ですべてのスケジュールが決まっていることはありますよね。やってみて間に合わないとなったらどうするのかという問題は別でありますが。
北澤 募集の段階ですべてのスケジュールが出ているのはすごいですね!主催者や現場の意識がだんだん変わってきているんですね。
小林 スタッフはちょっとずつ労働問題として認知されている感覚はあります。でも俳優さんはそうではないように感じています。俳優さんとお話すると、子どもが生まれたら演劇ができなくなっちゃったという人が多い。そんなに無理なんだとは知らなかったです。
半田 日本には俳優の組合がないですしね。
露木 たとえば出演シーンがピンポイントの配役の場合、稽古場にいる時間を短縮して欲しいといった希望は出せるのですか? 何時までにまとめて出演シーンを稽古して欲しいとか。
半田 そうですね……以前は出番がない日も稽古に参加することが多かったと思うんですが、コロナの影響もあり、全員がすべての稽古にいなきゃいけないという概念は変わってきていると思います。必要なシーン以外は「お休みで大丈夫です」という現場が増えてきている。だから「できれば早い時間の稽古がいいです」といった希望は言ってもらってもいいんじゃないかなと。一概には言えないですが。
小林 役者さんは、出産や子育てのハードルは高いんでしょうか。
半田 うちの劇団員で言うと、外部の舞台で知り合ったパパの先輩俳優からいろんなアドバイスをもらえるのはちょっと気持ちが楽になるみたいです。両立できている人たちがいて、「どうやってるんですか?」とか「お下がりあげますよ」とか、子育ての話ができる仲間に会える。すると、孤独じゃなくなる。
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後編は2/18公開予定です。

