子育て座談会~俳優編①~(後編)
子育てを続けながら俳優を続けることについて
座談会

子育て座談会~俳優編①~(後編)

子育てを続けながら俳優を続けることについて

目次

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6.旦那さん=お父さん と、子育て

ライト ちなみに、皆さんのご主人の子育て参加具合って、どうなんですか?

めっちゃ参加する感じですか?

おもち うちは普通の会社員なんですけど、1人目のときは1ヶ月しか育休取ってくれなかったのを2人目は3ヶ月取ってくれて。いろいろ会社の支援とかもあったんですけど、3ヶ月育休取ったら、育児や家事のどのポイントが大変なのかをちょっと分かってくれたみたいで、私も話しやすくなりました。

バディ感が出たって言うか、初めて一緒に親として、家を回してる実感があって。帰ってくると疲れ切った妻がいるけど、それはこういうところが大変で、こういう理由で疲れ切ってるんだ…みたいなのを、一緒にやることで分かってくれた感じがして、それはすごい良かったですね。

でも、やっぱり子供の成長に伴って、ルーティンも変わるし、絶対外さない〇〇!みたいなのが知らないうちに増えていくから、育休終わって、だんだんグレードが下がってきてます(笑)。

働いてる相手にそれを言うタイミング、無いんですよ。帰ってきて今は疲れてるから、あ、ごめんごめんって遠慮してると、私が夫に家でやってほしいことと、夫が実際やることが徐々に乖離していって。ああ、乖離していってるなぁ…と、今は眺めてるところですね。でも、全体的にはわりと参加してくれていると思います。

ライト 夫と一緒にやれたら解決するんだけどなってこと、結構いっぱいあって。

うちは私の方が頑張るしかないなってなっちゃいがちなんですけど、本当は夫がもうちょっとく帰ってきてくれればなと…ああ、もう愚痴になってしまう(笑)。

子供が生まれて6年経つのに、この前も、もうちょっと平日早く帰ってきてくんないと、私ずっと平日の夜ワンオペでもう嫌なんですけど、っていう喧嘩をしました。

あと、「なんであなたは平日の夜働けて、私は働けないんですか」って詰めたことも、何回もあります。未だに。

カブトムシ 多分、うちの人は参加してる方だとは思うんですよ。私が丸一日仕事だったとしても不安ではないし。

ですけど、なんかちょっと、「手伝ってる」スタンスがイラつくっていう。

なんだろう、結局、奥さんが悩んで「こうした方がいいんじゃない?」っていうのを相談して意見聞くみたいな構図だから、あなたはどう思ってるんですか? って。旦那主導で「こうやってみたらどう?」みたいに意見言ってくれたら、こっちもいっぱいいっぱいにならないかなとは思う。

ライト うん、うん、うん。

カブトムシ 1歳になるまでは、離乳食のこととかそういうことは完全丸投げ感はすごかったですね。聞いてもこないし、向こうは。こっちが全部用意して、「じゃあこれあっためてね」みたいな感じだったから。そこを一緒にね、やれてたらまたなんか違ったのかなと思って。

だからね、男性のその、手伝ってる感覚はちょっと見直して欲しいですね。

ライト ずっとそうだったんだと思うんですよ、日本。50年前とか、うちの母くらいの世代もそうだったし、男の人が働いて、お母さんが子育てをするっていうのの、今転換期だと思うんですね。だから、今私たちが何かをしないと、子育ての負担感が男女一緒になることは無いんだろうなって思いつつ。

でも、子供が、お母さんじゃなきゃ嫌みたいなのが結構あって。

夫にもなるべく何かあったらやってもらって、私1人で出かけちゃうとかもやってるはずなのに、「パパ嫌、お母さんじゃなきゃ嫌」って、なんかお母さんの方が大好きなんです。

で、そういうときに無理やりお父さんにやらせると、散々な目にしか合わないので、私がやれば早いから、私が連れて行けば楽だから、私がやろう、みたいになっていて、今ちょっと良くないなって思ってるんですけど、これも…どうしようもないんですかね。

カブトムシ うち、2日くらい、家空けたことがあって。私がもう限界で実家帰ったのかな。

ライト え!

カブトムシ うん、私が1人で寝たいって言って実家帰ったときがあって、2人で過ごしてもらったんです。大変な部分もあったけど、なんか、苦楽を共にした…じゃないですけど、2日間で絆が深まってたんですよね(笑)。

ライト わーそうなんだ!

カブトムシ そう、だから、なんか…定期的に…(笑)。

ライト ときどきちょっと無理やりなことした方がいいのかな??(笑)

カブトムシ どうなんだろう?(笑)

ライト これもはや、子供の性格というか、ただの好き嫌いなんだと思うんですよね。

一緒にいる時間が長いから、私の方が好きってなりがちかもしれないけど、私の方が圧倒的に怒ってるから、ママの方が怖くて嫌!ってなっててもよさそうなのに。

7.子供と親、どちらも幸せな子育てとは

ライト 最近の悩みの種に、子供をどれだけ甘やかしていいのかっていう話もあってですね。

ひとりっ子なんで、子供の要求を跳ね除ける理由が無くて。これ兄弟がいたら何かが違ったのかしらって、今の歳になってちょっと思ったりもするんです。

前回、座談会に参加してくれたまみえさんは、いくらでも甘やかせば良いって言ってましたね(笑)。

松本 言ってました。自分が、怒りたくない、って。

その方はシッターさんをよく頼んでいて、シッターさんはすっごく優しいから、子供もシッターさんといるのが楽しい。で、自分が帰ってきたときにめっちゃ怒るみたいになったら、そりゃ、優しいシッターさんと怒る親だったら、楽しく過ごせる優しい方が良いよねって。で、自分も怒るのはやめたみたいなことを言ってらして。

盛り上がったのが、寝起きに、寝ぼけてる子供に「ほらアイスだよ~」ってアイスあげるって話があって、「おやつの時間じゃないのにアイスあげていいんですか!?」みたいな。

ライト それは有りか無しかっていう(笑)。

松本 甘やかすって言い方が合ってるか分からないけど、子供の「楽しい」だけを優先させるっていうのが、やっぱり教育上どうなのかなって迷うところがあって。

ある程度我慢はさせなきゃすごいわがままな子になっちゃうんじゃないかって思う一方、でもやっぱり子どもが笑ってることの方が大切なのかな、みたいな葛藤が常にあるんですよね。

子供に対して、今まではフィジカル面をメインに見てたのが、だんだんメンタル面にも気をつけないといけなくなってくると、自分の性格とか生きてきた経験とか…親の考え方が、ダイレクトに子供に伝わっていくから、自分の考え方が合ってるのかな? って考えることが増えてきてるって感じてます。

ライト それ、小1の壁にくっついてるなって今思いました。

保育園までは、生きてりゃいいやくらいの気持ちで育ててましたけど、小学生になって、「この子を素敵なお姉さんに育てるためにはどうしたらいいんだろう…」って風に考えなきゃいけなくなってきて…。大変の元だなぁ…どうしたらいいんだ(笑)。

でも、こっちが立派な人間じゃないから、何とか自分で頑張ってくれ!っていう気持ちも結構あるんですけど(笑)。

松本 そう。分かります。だからね、頑張れる子になって欲しくって。私は。

「こういうとき、どうしたらいいんだろう」って、自分で考えられる子になって欲しい。

うちの上の子の話をすると、すごい真面目でいい子なんだけれども、言われたことしかできなくって。トイレから出たら手を洗うとか、お風呂から出たらパンツを履くとか、雨が降ったら傘をさすとか、そういうことは全部私が言うんですよ。

言わないとやらなくって、「こんな当たり前のこと、なんで自分で考えてやんないの」って爆発してたまに怒るんですけど、だからその、難しいけど、臨気応変に対応するとかもそうだし、今こうだから先を考えて次はこうする、みたいなこととかもできるようになって欲しい。けど、それをどこまで言えばいいんだろうとか。

自分で考えて行動できることが、のちのち社会的に自立するっていうことに繋がってくるんだと私は思っていて、そうなって欲しいんだけれども、今は私が本当にただのガミガミババアみたいになってて、もうどうすればいいんだろうって。

ガミガミ言っちゃう自分も嫌だし、でも言われないと動かない息子に対してもイライラしちゃうし。めちゃくちゃ毎日葛藤してます。

子育てのゴールって、健全に自立させることだって前に何かで読んで、本当にそうだなって思うんですけど、それを意識し始めると、本当にガミガミババアになってしまうんですよね。そうならないで楽しく生きたい、息子も私も笑って毎日過ごしたいのに、何だかいつも私が怒ってばっかりみたいになっちゃってて。

しかも今、下の子もイヤイヤ期に入ってきて、家の中がめちゃくちゃ大変みたいな毎日で……子供との関わり方で悩むことが増えました。

………何の話だっけ?(笑)

ライト そういう話!(笑) 普通に、舞台のこととか関係なく、ただただ子育てに悩んでるみたいなことです、最近。

私、わりと恵まれて舞台の仕事続けられている自覚はあるんですけど、でも、いっそ全部放り投げて、子育てだけしたら、それはそれで子供が幸せかもと未だに思うときあります。

松本 いや、仕事は続けた方がいいと思~う…!うん…!

子供のことを考えたら無理して仕事することないかな…と思うけど、でも、やっぱり自分が幸せであることはすごい大事だと思う。

ライト でも、子供とずっと一緒にいるのも幸せなんですよ。

松本 うん、…確かに幸せ。

ライト 全然幸せなんですよ。

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