子育て座談会~第一回スタッフ編~(後編)
子供を持ちながら仕事を続けるための悩み
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子育て座談会~第一回スタッフ編~(後編)

子供を持ちながら仕事を続けるための悩み

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子供ができてからの心境変化/親と子で共に生きる

菊川僕、子供生まれる前って、すごい神経質で完璧主義だったと思うんですよ。
最近、「いや、これ無理だな」と思って。もうちょっと、いいかげんに生きてった方が気楽かな、って強く思うようになってきましたよね。その心境の変化がいちばん大きいかもしれない。
すごい事細かにいろんなことを決めて、細かなスケジュールでやってても、まあ演劇がそもそも自分の思うようには上手くいかないっていうのもありますし、やれなかったとしても、あんまり結果変わんないなって思えてきて。子供が病気になっちゃって、「今日ちょっと稽古場行けません、すいません」ってことがあっても、僕がいないことによる影響ってそんなにないんですよね。打合せがちょっと2日遅れたって、あんまり影響ないんですよ。
まぁ、「は!?」って思ってる人はいるかもしれないですけど(笑)。

まみえだから、そういう意味で本当にいい業界だなって思うよ。いなくてもなんとかなる。
普通一般の企業では結構あり得ないよね。保育園受かんなかったら、もう仕事退職しなきゃいけないみたいなやつもあるし。
なんだかんだ、いさせてもらえるし、誰かが誰かをカバーすることが元々できてる業界だから。

菊川ここ数年、演出助手っていう仕事が一般化されてきたんで、数日音響がいなくても代わりに音出してくれたりとか。まあ、その方の負担は大きいと思うんですけど。

ライトうーん、今現場一緒の方で、奥さんが照明さんだったのが、やっぱり続けられなくなって辞めちゃったんだよって話を聞いたばっかりで、私のちょっと上の世代は辞めてる人多いなって印象があるなと…何が正解なのかなって本当に今考えてる。

松本若い人がどんどん入ってくれるのがやっぱり大事かなって思いました。
どうしても、子供がいると時間的に無理が出てきちゃうところを分かってくれて、どんどん働きますよって人がいると安心できるなって。循環していって欲しいな。

原田中村さんは結構若いときに子供産んだじゃないですか。その辺の苦労とか、子供を理由にするときの心の強さみたいなのとか、周りの人の理解みたいなのはどういう風だったんですか?

中村そうですね…。若い分キャリアも浅いし、自分がどんな風にこの業界でやっていくかっていうイメージも不完全な状態で結婚して子供を産みました。
今思うと、その不完全さ故に、子育ても仕事もがむしゃらに、勢いだけでなんとかやってきてしまったなと。
それは良い意味でも悪い意味でも、よかったですね。
今はもう、子供の方がしっかりし始めちゃってるので。
「これ出さなきゃいけないのに書いてないよ」とか、夜9時に「今週は早寝早起き週間だから私は寝るね」みたいな。
「今週はママの稽古場には絶対行かない、友達と遊ぶから。時間だけちゃんと決めて」とか、すごい言うようになったので、なんだか申し訳ない反面、しっかり言ってくれるようになって良かったな…という、そんな感じです。

松本パートナーじゃないけど、支え合ってるんですね、お子さんとね。

中村そうですね~…なんか、支え合ってる感じもないですね。共に生きる、みたいな。
私と支え合う感じじゃないので、一緒にいるためにどうできるか、みたいな。
ほどほどに適当です。

ライトでもこの、子育てしてる人たちに、子育ての話をみんなでだらだら喋るの楽しいよ~ってのは、共有していきたいです。
地元のママ友と喋るのも楽しいけど、やっぱり舞台の関係者と喋ると、ちょっと境遇が似てるというか共通言語が多くて、別の楽しさが確かにあるので。

松本そうですね~。
じゃあ、そろそろお時間になりましたので、今日は終わりにしたいと思うんですけれども、本当に皆さん、いろいろお話ししてくれてありがとうございます。
またこういった機会があれば是非お声がけさせていただきたいと思いますので、今後も繋がり合えたらなと思います。
本当に今日はどうもありがとうございました。
頑張っていきましょう!!

編集・構成 安齋里美

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