こどもと観劇のすすめ
プラットフォームデザインLAB 原田愛
くらいはこわい
仕事・趣味共に舞台と言っても過言ではない私。
舞台作品を観るのがとても好きです。
ただ、残念ながら子供が産まれてからは、自由に観劇できる時間が激減してしまいました。(観劇する機会を失いたくなくて、キッズルームや託児を利用したこともありますが、その話はまたの機会に)
できれば娘と一緒に劇場に行きたいので色々と試してきました。
しかし子供と劇場に出掛けてはじめて実感したことがあります。
暗くなる客席で集中して鑑賞できるというのは、ある意味生き物としてとても高度なことなんですね。
じっとすわっていられない&暗くなると怖がる娘を連れて、休憩中に退席せざるをえないこともしばしば、でした。
ついに、必要にせまられて仕事で劇場へ連れて行こうとすると、暗いところは怖いから行きたくないと断られるように・・観劇も劇場の仕事に連れて行くことも控えるようになりました(涙)
それでも最近、娘が5歳、6歳になってきたごろから少しずつ、娘の興味のある作品に出会うことが増えてきました。
我が家の場合、ポイントは
- 客席が明るいまま上演するか、暗くなるか、確認しておく
多くの子供向けの作品、特に0歳から対象のキャラクターショーなどは、客席が暗くならずに鑑賞できる作品も多いです。
公式の情報、またもしあれば鑑賞レポを調べておくと、安心でした。
- 上演時間を調べておく
子供向けの作品は基本的には30分〜1時間程度のものが多いですが、
事前にHPなどやSNSで上演時間を確認してから観にいくことで、子供とも前もって共有することができますし(子供の時間感覚はだいたいとても曖昧なのですが・・・)
上演中の子供の「まだ終わらないの?」という質問にもストレスレスで対応することができました。
- 対象年齢(推奨年齢)があっているか、確認する
我が家の場合はこれが大事だなと思いました。
推奨年齢より小さくても入れる公演もあったのでチャレンジしたのですが、やはり少し早すぎたと感じました。
早熟の方、成長がゆっくりの方、様々な方がいる思うので当てはまらないお子さんもいるかもしれませんね。
- 事前準備をする
映画や絵本が原作の場合は、親子で一緒に観たり読んだりする。または公式トレーラーをyoutubeなどの映像で観ておくことで、娘と一緒に観劇を楽しみにすることができました。
動きのある作品は観劇後に踊りを真似したり、音楽のある作品は上演中に「あ!この曲知ってる!」と目をきらきらさせてくれたり、嬉しい反応がたくさん。
子供のyoutube観たい!気持ちを有用なコンテンツを見せることに繋げることができて、一石二鳥!です!
さて、このあとは、娘のハマった作品をいくつかご紹介させていただきます。
劇団四季『アナと雪の女王』
これはディズニー映画でお馴染みの、プリンセス好きの娘も大好きな作品。ノリノリで観劇しました。
ちなみに、親子初めての劇団四季作品でした。
我が家は娘のテンションを高めるために、プチコスプレしていきましたが、会場にも思い思いに仮装してきたミニエルサ、ミニアナがいっぱい!
内容としては、映画の内容+オリジナルのシーンもありましたが、基本のストーリーをよくわかっていることもあり、初めて全編椅子に座って集中して観られた作品かもしれません!
また物語の序盤に子役の方が出ていることで、親近感を感じたようでした。
映画と同じく高橋知伽江さんが歌詞を担当されているのですが、日本語版のために歌詞を変えたとおっしゃっていたので、劇団四季版の歌をきいておくなどしました。
(もちろん時間を作ることができないので、夜寝る前や、夜ご飯の時間に聴き流しです!)

ToRmansionの作品『へんてこうじょう』など
こえのわでも記事を書いていただいた、ToRmansionの作品は親子で好きな作品がたくさん!
内容は、パントマイム、アクロバット、マジック、ダンス、歌などで構成されたオリジナルストーリー。
ロビーや受付で出演するキャラクターに出会えたり、鑑賞前に舞台上で開催されるミニイベントに参加したり、舞台に上がって参加させてもらったり、舞台からの声掛けで客席で反応するシーンがあったり、どの作品各所に様々な工夫が凝らされており、少々客席が暗くても楽しんで「舞台作品」を観てくれるようになりました。
舞台上に次々現れる「ちょっと不思議」は、娘の想像力を広げてくれます。
ToRmansionの作品の素敵なところは、作品が始まる前の導入を子供達にわかるように出演者の方が丁寧に説明してくれること。
特に客席が暗くなるときは「くらやみは、魔法のはじまり」と子供達に語りかけてくれます。
また昨年夏には、主催されているワークショップにも参加して、プロの方たちの力を借りた発表会も経験しました。時々教わったパントマイム「壁」披露してくれます。
劇場への苦手意識がなくなったのは、ToRmansionのおかげかもしれません。感謝です・・・

山田うんさんの作品『オバケッタ』『せかいいちのねこ』
歌と踊りが大好きな娘は、うんさんの演出されるこの2作品にぴったりはまりました。
新国立劇場『オバケッタ』は絵本作家/美術家のザ・キャビンカンパニーを美術製作に迎えられており、日生劇場開場60周年ファミリーフェスティバル『せかいいちのねこ』は、画家ヒグチユウコ原作の絵本の舞台版。
子供の空想の世界とつながりやすく、入り込みやすい世界観が広がります。
どちらの作品もテーマは子供の日常から繋がるちょっと不思議な世界。親子共に引き込まれます。
またつい口ずさんでしまう、オリジナルの曲たちもとっても魅力的でした!
『せかいいちのねこ』は原作を手に入れて親子で読み、両作品とも公式の紹介映像が出ていたので、家で観ておきました。
娘が観劇する前/観劇した後、家で真似して歌ったり、踊ったりしながら楽しんだことも、いい思い出です。
『せかいいちのねこ』は現在ツアー中で、2月22日の猫の日に熊谷文化創造館さくらめいとで上演予定だそうです。お近くの方はぜひ!おすすめ作品です。

大変、だけど、舞台に行きたい!
こうした素敵な舞台体験のおかげで、この2026 年新年初舞台は、親子で新国立劇場へくるみ割り人形を観に行くことができました!
作品も素晴らしかったですが、娘が多少ぐにゃぐにゃする時間もありつつ、離席せずに最後まで観ることができた娘の成長にも感動しました。
我が家は1人っ子で、ある程度歌や踊りが好きという特徴のある娘にあわせて準備をすることができますが、それでも日頃からアンテナを張り、時には各劇場のサイトなどから情報を集め、観劇する作品を選ぶ時間を作り、チケットを手配して、電車を乗り継ぐなどして連れて行くことは毎回大変なことです。
子供を舞台に連れていくことは、たとえ親が舞台が好きでも、何重にも何重にもハードルがありますね。
でも、観たい。観に行き続けたい。
この記事が、みなさまの子供と舞台を観たい!の後押しを少しでもできることを願って。

