照明家Aさんの一問一答インタビュー
舞台芸術と子育てについて気になることを聞きました。
目次
企画説明
舞台芸術と子育ての両立について、俳優・スタッフ・様々な立場の方々に普段感じていることを一問一答でインタビューしました。
仕事や創作する現場の役割に限らず、家庭環境、サポートの環境など、さまざまな要素により、舞台芸術と子育てのあり方は変わってきます。
今まさに「舞台芸術と子育」に向き合っている方々が感じていること、そのリアルな声を集めて発信していきます。
対象者の紹介
照明家Aさん(女性)、子どもは女の子が一人
ご自身が仕事で育児ができないとき、育児を誰に頼っていますか
配偶者・パートナー, 友達
配偶者・パートナーの仕事を教えてください
会社員(舞台関係以外)
家族内におけるご自身が担っている『育児』の割合はどの程度ですか?
8割
家族内におけるご自身が担っている『家事』の割合はどの程度ですか?
9割
仕事の理由から、子どもを持つことに迷いや不安はありましたか?迷いや不安があったとお答えの方はその内容を教えてください
仕事ができなくなるだろうなと危惧はしていましたが子供を授かることを切望していたので、
子供を持つことに対しての迷いはありませんでしたが、不妊治療中、妊娠期、産後の仕事の受け方についてはずっと悩んでいました。
子どもを持つことで舞台芸術活動との関わり方、仕事量に変化はありましたか?変化がありましたらその内容を教えてください
自分の仕事の時にオペレートを人に任せることになりました。また外注の仕事(ほかの照明さんからふられる仕込みやバラし)にはほぼいけなくなりました。いけるのは17時には帰りたいことを了承してもらえる場合のみ。
でも夜はむりだよっていいながら働き続けていたら平日の17時とか18時まででなんとかなる仕事が舞い込んできたり、私の状況にあった仕事が新規で入ったり、産前からはかなりわたしが担っている仕事内容は変わりました。
子育てと舞台芸術活動を両方する上で、困難を感じた経験はありますか?もしありましたら具体的に教えてください
保育園や学童が終わった後、夫が帰れるのが残業なしでも21時半 私が平日夜まで働くとしたらこのあいだこどもをどうするか考えなければならないのですが、選択肢がとても少なくて大変です。
劇場入り期間は必要な日程が早くから決まっているしなにが起こってもどうにかなるように体制を整えるのでよいのですが、稽古期間がなかなかきついです。
子育てと舞台芸術活動の両立が困難だと感じた時、どんな情報がほしかったですか?
これが欲しかったというのはなかったように感じます。欲しかったという意味ではカンパニー側との対話の機会がもっとあったらよかったなあ。個人的には子どもを育てている先輩にいろいろ話を聞いたことはとてもよかったと思っています。
子育てと舞台芸術活動を両方する上で、どんな環境が理想的だと思われますか
全体のタイムテーブルに余裕のある現場だと助かります。
照明はとにかく最後の方でいろいろ固まってきがちなので、初通しが早ければ準備に時間があるし、劇場入って初日までの時間も余裕があったらもしかしたら日によれば19時くらいには劇場出れちゃったりして、そしたらそれはほんとに嬉しい。本番日程はお客さんの入りやすい都合優先になるのはやむを得なくとも、仕込みは余裕のあるスケジュールだととてもありがたいです。
舞台芸術活動をしている方で、これから子どもを持ちたいと考えている方に対して、何かメッセージはありますか
20代後半から30代は一番仕事が楽しくなってくる頃で、いわゆる妊娠適齢期には意識をしないと仕事がめちゃくちゃ楽しいし充実しているし、責任も増していっていつのまにかタイミングを逸してしまう気がします。私はずっといつかは子供を持ちたいと思っていたんですけど、それでもタイミングについてはとても悩みました。
ただ、女性の妊娠適齢期は変わらないのは事実で、40代でこどもを産んでいる人がいるからって自分も産めるとは限らなくて、気づいた時には妊娠が難しくなっていたら後悔してもしきれないと思うので、時々自分の人生に子どもがいた方がいいかいなくてもいいか立ち止まって考えるのは大事なことかもと思います。
そしてもし子どもが欲しいと思うなら、仕事への責任感で自分の思いを閉じ込めないで欲しいなと思います。
協力ありがとうございました!

